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進化するSPR測定技術
~SPRを利用した相互作用測定の基礎と、創薬スクリーニングへの応用~

GEヘルスケア・ジャパン株式会社 ライフサイエンス統括本部
梶原 大介

表面プラズモン共鳴(SPR)を検出原理とする分子間相互作用測定法は、現在の創薬スクリーニングにおいて広く応用される技術です。新しい固定化方法や検出感度の向上により、非常に小さな結合レスポンスを解析することが可能となり、これまで解析対象とならなかったフラグメント様の低分子や、膜タンパク質なども比較的容易に解析対象として扱えるようになりました。しかし逆に、検出感度の上昇は、得られた結果に含まれる様々なアーチファクトもより明確に示すため、“真”の相互作用データとの切り分けや、アーチファクトを生じない実験系の組み方が非常に重要になってきたと言えます。ここでは、SPR相互作用測定に関して、Biacoreシステムを例にとり、その測定原理、低分子創薬スクリーニングに用いるために必要な考え方をお話しします。また熱分析などの技術と組み合わせることによる、今後の創薬デザインへの新たな展開の可能性に関してお話しします。

以上
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